野崎 正蔵 コラム

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【理解と誤解】
2023年05月17日
【理解と誤解】

「誤解」という言葉がありますが
この「誤解」も
考えてみるとおもしろいと思います。
ドイツのヴァルザーという作家は
著書の中でこんなコトを語りました。

誤解の可能性というものは存在しない
つまり個々人に独自の理解があると言うことです。
一般論として
如何なる理解も誤解ではないと私は思うのです。
彼の理解と私の理解は違います。
それは誤解ではありません。
講演や論文、聖書についてもです。
私はいつも言っています。
読者は私の本を読んでいるのではない。
あなたの本を読んでいるのだと。
私はテキストを提供するにしか過ぎません。
読者はそれを材料に著作するのです。
作家は自分を語り
人々がそれをどう理解するのかは
彼らに委ねるのです。

言葉の掛け合いは
理解を深める場合もあれば
溝を深める場合もあります。

私も少なからず人に対してメッセージを発します。
意味深い言葉として受けとめた言葉でした。

  

Posted by しょうぞう力 at 07:00Comments(0)
「大航海時代」
2023年02月05日
昨日は「立春」…春立つ日です。
事務所開きを開催しました。

政治を目指した頃、書き記したモノが下記の文。
決意を新たに活動します。

かつて「大航海時代」というのが16世紀ごろのヨーロッパの歴史の中にあった。これは、バスコ・ダ・ガマが喜望峰を越えてインドに到達し、コロンブスがアメリカ大陸を発見した頃です。

この時代にはフロンティアが存在し、このフロンティアに向かって幾多の冒険がなされ、その冒険から様々な成果が生まれた。
その成果の最大のものは「世界の発見」だと考える。そして、それは単に世界地図の完成というより、地球が丸いという仮設を実証し人々の概念を変えた。

人々の前にフロンティアが存在し、そのフロンティアに向かって行く大勢の冒険者が存在し、そして、その行動の結果が新たな時代のコンセプトを創り上げていく。
これは、変化を要求される時代の要請だと考える。

私の始めるこの航海は、幾多の困難やリスクが待ち受けているここと思う。

途中で、嵐や暗礁に遭遇したり、思わぬ方向へ流されたり、下手をすると難破するかもしれない。

しかし、自らに課した「志」とそれを遂行する「着実性」をもって、成果を求めようと努力すれば、最初の出発点よりは遥かに前進できるはずである。

こんな言葉がある「常に良心が命じる義務を果たし、結果は天に任せよ」
海図なき大海原を「後悔なき航海」を目指したい。

これまでも、これからも「がんばるゾウ❗️」

  

Posted by しょうぞう力 at 06:20Comments(0)
「役所の理屈か?県民の理屈か?
2023年01月18日
「今、思えばやるべきだったと思う」
「誤りは気づいたら直ぐに是正すべき」
といいます。
何事も…。
適当な理屈をつけて誤魔化すのは良くないですね。
役所の理屈か?県民の理屈か?
目線をしっかり持つコトが大切です。

https://www.tv-sdt.co.jp/news/news112kxjfcg3hfmme4wq0?fbclid=IwAR1wyzN-1YUj-YzF-dHdIP9QnOVhd2tEr4px-8G6S1atvRocAvzKrvcKXSM

  

Posted by しょうぞう力 at 08:02Comments(0)
「給食の無償化を前に進めたい」
2023年01月05日
「新しい地方の代表になるのが静岡県」
川勝知事、仕事始め式で新年の抱負語る

新しい地方代表ともなれば
「ポスト東京時代の日本の理想郷」
を目指す知事としては
小池東京都知事に負ける訳にはいきません。

1月4日の新春記者会見では
「給食の無償化を前に進めたい」
と語りました。

以下、会見の発言です。
医療の無償化は、市町との協力でできてきました。何とか給食をですね、なるべく無償に近い形でですね、提供できるシステムを作り上げることができないかと。
食べるものに困らないっていうことをですね、それができないかということはですね、何とか、前に進めたいなと。
まだ、十分に関係者と話しているものではありませんけども、そういう考えを持っております。
※写真は12月27日のものです。

  

Posted by しょうぞう力 at 10:08Comments(0)
今年度、定番になったツッコミ…。
2022年12月19日
田代ダムの取水抑制案について、森副知事と知事の意見の相違についてお考えをお聞かせください。

聞いている限り、全然流域の声を代弁できてるように思えませんけれども、そこら辺はどうやって、どのように感じてるんでしょうか。

そういう県庁内で統一見解が出ていないことが、無用な混乱とかを生んでるように思うんですけど、そこへの反省はないんでしょうか。

【実際の記者とのやり取りはここからです↓】

(記者)
 リニアについて私も追加で伺いたいと思います。
 田代ダムの取水抑制案について、森副知事が有効な案と繰り返しおっしゃっていて、全量戻しについても1つの案に、1つの案だと思っていると取材に対してお答えになっているんですよね。
 これはあの地域振興であって全量戻しにならないとおっしゃってきた知事の考え方と異なるように思います。この知事の意見の相違についてお考えをお聞かせください。

(知事)
 誤解を招くような発言だったんですね。
なぜかというとですね、田代ダムの取水抑制すると、それがあの全量戻しの代替案だという。
そういう言い方をJRとかがなさったわけですね。
 全量戻しの代替案としての取水抑制と、JR東海のその提案をですね、言い換えられたものであると。しかしながら、そもそもJR東海さんが、その取水抑制をするべき田代ダムの水利権を持ってるわけではありませんから。部外者なわけですね。
 ですから、その取水抑制をするというのは、これは、その権利を持っている、東京電力が、その権利をですね、一緒に合意をしている国交省、国ですね、それから県、静岡県です。それから大井川の発電をしている中部電力もあります。
 有水者もいらっしゃいますそこでの協議会で決めることであってですね。
 それはもう取水正抑制して水が戻ってくるってことは全員が歓迎してますから。この、たまたま提案がですね、JR東海がなされただけで、しかもそれも専門部会で出されましたから。
 したがって、この取水抑制が本当にできるかどうかは東京電力を含めてですね、協議会の方たちも含めて議論するべきものであって、この議論においてJR東海は全く部外者で、なんの、そこについて了解すべき権利も立場も、ないにも関わらず、あたかもそれが連動してるかの如くに言っていると。
 ですから南アルプストンネル工事とですね、この田代ダムの取水意欲性は、別の事柄です。
 取水抑制は取水抑制として、これまでずっとやってきた議論の一環として、なされて、これは大変有効な議論ができるんじゃないかということを、JR東海の提案によってですね、東京電力が言っているというのですから、ですからこれは専門部会で言われた以上、専門部会で議論してみましょうことなわけでありますが、原則はですね、南アルプス工事と結びつくものではありません。

(記者)
ありがとうございます。
つまり誤解を招く発言とおっしゃったということは、森副知事が誤解しているということでしょうか。

(知事)
 されていると思いませんね。
 もうあの必ずですね、皆と一緒にですね議論をしております。ですから、あの共通理解が、共有されてますので。誤解されてるように私は思っておりません。
 つまり南アルプスのトンネル工事と、田代ダムの取水抑制は、別個の事柄であると。
 仮に南アルプスのトンネル工事がなくてもですね、取水抑制をするんだったらその分戻ってきますと。いうことであれば、それは、どのくらいの期間ですか。
 半永久的ですか。云々のことはですね、協議会で議論すべきことで、南アルプストンネル工事とは関係なしにその議論はできるわけですね。従来それをやってきたわけです。
 これからそれができる、しかも2027年の10年更新の時を待たずにできるということがあったので、関係者の人たちが大変喜ばれていると。
 それではどこでどうするかと。
 それを提案が出た専門部会で議論するんだということでですね、全量戻しの関連で出たということでそういうふうに言われたと。
 しかし全量戻しは、掘削中に出る水は、全て戻すということでありますから。
 しかしこの、案が出された背景にあったお考えは、全部流出した後、その流出した部分を計ってですね、田代ダムから戻すと、いうふうにJR東海さんが言われたんですね。
 しかしそれを言う権利は全くありません。JR東海には。水利権を持ってないわけですから。
 ですから、とりあえずそれならば、ちゃんと水利権を持って、かつそれと調整してきた関係者で議論しましょうということで、その出てきた案は、JR東海から出てきましたけれども、しかし南アルプストンネル工事、JR東海、あるいは、例えば早川町の町長とかですね、そういう調整会議に入ってない方たちが●●するべき筋のものではないということであります。

(記者)
 すいません私は森副知事が、あの全量戻しの一つなんだと思っているとおっしゃったので、全量戻しの一つになるんだろうだろうなというふうに、まさに誤解してしまったんですけれども、加えてですね、
 その囲み取材では、隣に石川さん織部さんもいらっしゃいまして、知事のおっしゃってることと、その県の中央新幹線対策本部のおっしゃってることが、この、異なっているように捉えられるとですね、あの、専門部会の議論もスムーズにいかないのではないか、そういう懸念もあるかと思います。
 知事のお考えを正確に森副知事含めて発信していくためには、どういった改善策が必要だと思うでしょうか。

(知事)
 代替案という言葉がですね、1人踊ったからですね。
 ですからその言葉を使うというと、何の代替案だというと、全量戻しの代替案となりますから。
 しかし全量戻しは、掘削中に出る水を戻すことでありますから、それができないということを踏まえた上でですね、それでこの田代ダム云々となると、それは全く別の話だということで今申しました通りです。
 従って、ただその話の筋道として出てきたのが代替案ですね、代替案というものとしては、括弧つきであって、本来、代替案にならないものであります。
 関係ないですから、JR東海は。したがって、その言葉をもう使わないってことがですね、一番正しいと。
 おそらくそれ言った後、若干この反省があってですね、全くその通りだと、今は。ということでですね。あれは代替案にならないっていうことをきちっと言っているわけですね。
 つまりこの対応するべき案、全量戻しとしての案ではないと。
 その上で、じゃあこれをどう議論するかと。この案それ自体はですね、東電としなくちゃいけないと。
 しかし、それをどこでするかといえば、それが出された専門部会でやる以外にないということで、たまたまですね、こういういわゆる先進坑を掘った後、トンネルに出てくる水を戻すとかっていうそういう言葉の使いかたですね。
 つまり、先進坑を掘った後というのは、全部トンネル掘ったことと同じことなんですけれども、そういうふうに聞こえないじゃないですか。
 あるいは、その代替案というと何か全量戻しのことかなと思っちゃうじゃないですか。
 それは違うということをですね、言わなくちゃいけないんですけどそういう言葉を、一応それを使うからですね、誤解を生じ、もう一つ誤解を生じるものといえば、いわゆる高速長尺先進ボーリングと。これはもう金子社長がご自身で言ってるように、これ、水抜き工事なわけですね、その工事の一環としてやるものなわけです。
 それをですね調査っていうだけ強く言われるから、だからその調査でしょっていうふうに誤解される。
 だから、これは工事の一環としてする水抜き工事との可能性が極めて高い。実際に水抜き工事をするという軌跡というか、これまでの経緯もございまして、そのようにしよう、トンネルの工事の手法にも書かれています。
 それをですね、調査だ調査だというふうにいって、それだけが躍るのでですね、非常に誤解を招くと。
 だからこの3つの誤解、先進坑は掘削した後に戻すとか、あるいは、代替案として使うとか、あるいは調査のためのボーリングでありますとかいうふうにですね、そういうあの詭弁といいますか、本当のことを隠して、調査の名を借りた工事をするっていうような、そういうのをですね、許さないようにしなくちゃならないってことはもう我々の間で共有していることであります。

(記者)
 すいません、物分りが悪くて申し訳ないんですけども、つまり、田代ダム案は全量戻しにはならないと。それが静岡県の立場ということよろしいんですね。
 となると、森副知事の全量戻しの一つなんだと思っているという発言は撤回された方がいいってことでしょうか。

(知事)
 ご質問通りの言葉を彼が言ってるのならばですね。
 私自身は、その、あなたから聞いたわけですから。

(記者)
 わかりました。加えてすいません、あと一点だけなんすけどもこれまでもあの質問されてきたことだと思うんですけれども、田代ダム案の議論が今専門部会でまさに進んでる中で、最終的に知事がこれは全量戻しにならないと、ちゃぶ台返しされるようなことがあれば、日曜日も使って開催されている専門部会の議論というものが無駄になるのではないか、そういう懸念もあるかと思います。
 田代ダム案については、流域市町が有力な案だというふうにおっしゃっていて、専門部会の委員も最重要課題にし続けるというふうにおっしゃってるんですよね。
 知事は仮に専門部会が、田代ダム案が全量戻しの一つになるというふうな、あの、見解をまとめられた場合は、その専門部会の見解というのは受け入れるんでしょうか、受けないでしょうか。

(知事)
 水資源の問題であることは間違いありませんね。
 大井川の水資源が田代に取られてるわけですから。
 従ってそれが重要な問題であることは間違いありません。
 そして、その水資源のかなりの部分がですね、大井川に戻ってくるということであれば極めて重要な、重大なテーマであるということで、水資源部会で議論されるってのは正当なことであると。
 しかもですね、突然水資源部から出てきたものではなくてJR東海が出されてきた。
 出されてきたところは、部外者です。          
 しかしながら、関係者と連絡を取った上で言われた節が見えまして、しかし、この8か月間、4月に出されてですね、この8か月間、東電から●●がありません。
 ですから本当のことかどうかもわかりません。
 しかし、JR東海とあろうものが、公開の場でですね、これは戻せますよとおっしゃったので、それは水資源の問題としては、極めて聞き捨てならないというよりも、すごい情報だということで躍りあがったわけですね。
 ですから、しっかり議論してくださいと。
 いうことになっておりますので、これはですね、私はもう専門部会これを尊敬する、尊重するという姿勢に変わりはありません。

(記者)
ありがとうございました。

(記者)
 関連して、11日に行われた流域市町と専門部会の委員の意見交換で、島田市の染谷市長がもっと誠実に前向きに具体的な議論ができるようにならないと、今、いつまでも今のままでは一歩も進めないままいる。
 牧之原市の杉本市長、飲み水だけがなくなるような表現がされている。ですからすごく流域の住民は不安。
 中野焼津市長、安心される部分の情報と、懸念される情報を分けて発信してほしい。
 御前崎市の柳沢市長、ある程度統一した見解をまとめて出してほしい。
 ということで、これを聞いてると、結構専門部会に対して注文というか、あり方に対する疑義の声が聞かれたのは事実だと思います。
 県は今までその流域の声を代弁している的な詭弁を言ってましたけれども、これを聞いている限り、全然流域の声を代弁できてるように思えませんけれども、そこら辺はどうやって、どのように感じてるんでしょうか。

(知事)
 これはですね、なぜ今回、専門部会の森下委員長含めてですね、流域の首長と議論をしたかというと、専門部会はもう2年、有識者会議が始まる前からやってるわけですね。
 しかしながら、これJR東海と、かなり専門的な意見があります。
 これがですね、なかなかわかりにくいので、専門部会の先生方とご一緒の機会を持ってほしいというふうに言われてですね、私とその首長さんと話した時にです。それで実現したものなんですよ。
 ですから、専門部会の方たちのお持ちになっておられる、いわゆるこれまでのJR東海とのやりとりで出てきた、様々なデータと、やりとりと、あるいは、それは織部君や、あるいは難波君がですね、それそれぞれの折に、それを紹介してましたけれども、必ずしもそれを完全にそれぞれ流域の方たちがですね、理解してると、それはもうなかなかに、これは難しいことなので、直接に話した方がいいということで、じゃあそうしましょうということで、今回、初めてですね、専門部会の先生と流域の市町の首長さんが話をしたと。
 だから、そこでいろんな議論が出てくるのは当然だと。
 だけど共通してることがあります。
 もうこの水の問題は極めて重要だということで、それに対する不安も持ってらっしゃるし、安心したいというお気持ちもあると。
 それがですね、そのニュアンスの差として出てるんであるというふうに私は受けとめております。

(記者)
 私はそうは捉えなくてですね、水の問題が重要だっていう認識は間違いなくこの流域の首長たち持っているのは感じたんですけれども。
 そこに対する向き合い方の姿勢の問題として、皆さんからは、その現実的に具体的な議論をしないと、進まないよねっていう意思を感じたんですけれども。
 県から全くそういった姿勢が感じられなくて、遅遅として。
 むしろ反対のための反対をしているようにも感じるんですけれども。
 そこら辺を懸念して皆さん言ってるかと思うんですけれども、県としてはそういった意識を持っていないってことですか。

(知事)
 いやいや、もうこれはですね、反対のための反対なんて、とんでもありません。
 ですから、環境影響評価が、JR東海がなさって、それをベースにしながらやってるわけですね。
 従ってですね、それの根拠は何ですかと含めてですね、やってることでありまして、その南アルプスにトンネルを掘ったときに出てくるであろうリスクですね、これを一つ一つですね、確証していってるわけです。
 そして、まだ確証されてない、例えば盛り土の問題があります。
 掘ったら必ず盛り土が出ますから。あるいはまた、水質の問題があります。
 これも、この間の議会でですね、あの議員の1人が的確にこの点を突いておられますけれども、まだですね、これ議論されてないんですよ。
 言い換えますとですね、何もその、反対のための反対ではなくて、盛り土をどうするんですか、水質が汚れたらどうするんですか。
 それからまた、あの、全量と言ってるけど本当にどれぐらいの量を考えてるんですかと。その調査のベースになったのは何ですかと、相当ですよね。
 今回のことでもですね、だんだん明らかになってきたことがあります。それは、ノンコアボーリングというのをして、深さが360m深さになると、そこからもうそのボーリングのですね、外からどんどんどんどんと水が流出すると、それが800mの幅に渡って続いていると。
 それをそのままその山梨県の方にまで続いてる可能性があるとまでされているわけですね。
 しかし、この事実はですね、JR東海さんご存知なんですよ。
 だから、あそこから掘って水を抜くっていうことになってるという、そういうことが明らかになってきたわけです。
 だから私はですね、決してですねそういう何か、議論のための議論ではなくて、南アルプストンネル工事の実態、あるいは、JR東海が持ってらっしゃるデータの中身、そのリスク管理の中身、通したものがですね、明らかになってきたと。また、中央新幹線、いわゆる有識者会議もですね、それを明らかにしてきたと。
 これは有識者会議もですね、全量戻しというのは掘削中のものも含めて、それを戻すことであるということを明言されて、そうしたことを踏まえておそらくですね。
 閣議決定、それから、与党の公約、さらに中央新幹線建設規制促進同盟会、それの決議全部6月にですね、全部、静岡工区における水資源の保全と、自然環境の保全、これををうたっているわけです。共通して6月に。
 ですから、こうしたものはですね、我々の議論がなければ、到底出てこなかったものだというふうに思いますので、何かその、議論のための議論をしてるというのを、むしろいかにしてですね、リニアを活かせるかと。
 そのために、この間も実験線に私は行ったり、それからまた、いわゆる調査研究というのをですね、私なりに一生懸命やってるわけです。
 これはですね、言い換えれば、この両立を図るためにやってるわけですね。何か政治的な意図を持ってやってるんではありません。

(記者)
 反対のための反対ではないとおっしゃるものの、先ほどの村瀬記者の質問がまさにその通りで、結局知事と副知事の見解がずれている。
 最近でこそ言わなくなった、ルート選定の疑義のときだって、あの当時、難波副知事と、知事の中でルート選定に疑義があるって言ってたのに、難波さんはそれを今さら言ってもしょうがないと言う。
 そういう、県庁内で統一見解が出ていないことが、無用な混乱とかを生んでるように思うんですけど、そこへの反省はないんでしょうか。

(知事)
 ニュアンスの違いはあるかもしれませんけれども、常にオープンな議論をですね、しておりますから。
 発表の仕方は、それぞれ個人のそのとき、その都度その都度のですね、主観も含めた意見があると。
 それはもう、全くそれ言ってもらって結構だと思います。
 それその人の責任において言うと。
 しかしですね、混乱を生むとすればですね、それは、やはりいったもの、また我々行政を預かってる者責任というのは認めなくちゃならないと思います。

(当局)
 申し訳ありません。このあとですね、だいぶ公務が迫っておりますので、あと5、6分で終了させていただきたいと存じます。
 申し訳ありませんが、ご協力お願いいたします。

(記者)
 リニアの関連で、一応短くなんですけど、まず一点。
 今のやりとりを聞いて、私も同じことを思っていて、部局担当者の方と知事の言うことは毎回違うと。
 これは知事はどう思ってるかわかんないすけども、どう考えても周りには。
 この県の組織のあり方を疑わせますし、不誠実でずるいなと思わせる。
 これはもう、そう映っている、映る一面があるというのは、自覚していただきたいのとその上で申し上げ、お聞きしたいんですけども。
 田代ダム案が、もうこれは全量戻しの解決方法に成り得ないっていうんでしたら、もう水資源の専門部会で、議論するのやめた方がいいと思うんですけども、そういったお考えはないんでしょうか。

(知事)
ありません。
これは水資源に関わる問題ですから、水資源部会がやるべき問題です。

(記者)
 しかし、今回のリニア静岡工区に関して、その水資源の対策を今議論してると思うんですけれども。
 だとしたら、それはもう別の機会に、組織体を移すなどして、この今続いてる専門部会でもう続けるべきでないと、私は思ったんですけども、その辺はいかがでしょうか。

(知事)
 JR東海のことですから、言ったものが明解にですね、誰にでもわかる形で、なぜそういうことができるのか。
 どういう風にするのか、ということを言う、唯一の場じゃないかと思いますね。水資源委員会が。

(記者)
 いや別の場を、静岡県は、それをもう全量戻しとして認めないのでしたら、別の場を、もう静岡県から作って、そこで議論すればいいんじゃないでしょうか。

(知事)
 それも一つの考え方ですけれども、とりあえず今までの経緯から見るとですね、水資源部会のところでJR東海が出されて、そこで議論をしましょう、として、これまで来てるわけです。
 しかも、これは4月です、今年の。8ヶ月も経ってるんですね。
 それにも関わらず出てこないと。我々はきちっと説明をしてくださいってこと言ってるわけですから。
 水資源部会としては、これを是非、しっかりと議論をしたいと言われるのは当然で、それ自体はですね、わざわざ別の会議を設けるという必要はないと思いますよ。

(記者)
 もう質問じゃないですけど。
 本当に毎回毎回、部局もあと専門部会の森下部会長が言ってることも、全くまた知事の今日おっしゃったことと違うような方向でいってるので。
 そこは、静岡県がどう議論を進めていいのか、進めたいのか、私はよく分からないんですけれども、意思統一が図れるところは図った方がいいかなと思います。以上です。

  

Posted by しょうぞう力 at 07:42Comments(0)
はい、変電所のこと、知らなかったですね。
2022年11月14日
はい、変電所のこと、知らなかったですね。
おそらく誰も知らなかったんじゃないですか。

令和4年11月11日(金)知事定例記者会見

(記者)
先日、リニアに試乗されたときに、部分開業は困難だというようなことをおっしゃられたんですが、今までのを主張をちょっと変えられたということで、改めてそこをお伺いしてもよろしいでしょうか。

(知事)
もちろんです。JR東海さんが国に出された資料に基づいて、期成同盟会の副会長として試乗したわけです。私は、時速500
キロをですね、体感したいから乗ったのではありません。
コントロールセンターってのがありますが、コントロールセンターで、いわゆる実験線をですね、43キロ、今、運用してるわけですね。
私が最初に乗った2000年のときは18キロで、それが43キロだと。しかし、だからですね、コントロールセンターで、もし、甲府駅と橋本駅、要するに神奈川駅ですね、山梨駅と神奈川駅が72キロですから、これがコントロールできるならですね、そこで部分開業ができるということで、それを聞きに行ったわけです。
そしたらですね、実は変電器変電施設が一つしかないと。変電施設は、今、マキシマムでこの43キロだと。
変電施設がない以上、それを延伸できないと。
で、変電施設をつくる気はというと、一応用地は取得してあると。あと甲府駅までですね、コントロールセンターから甲府駅の方に28キロできてるんですよ。
あと6キロのところに、甲府駅が設置できるわけです。
そこの、どこかに変電所がなくちゃいけない。
変電施設を。駅自体にはですね、何らコンピューター置かないんだそうですよ。
それから、一方、神奈川のほうに向けては、神奈川県内20キロ、そして、山梨県内3キロ、あと23キロ、掘り進む、なくちゃいけないんですけども、そこにもう一つ置かなくちゃいけないと。
そこ用地取得がですね、はっきり言われませんでしたけど、まだ、できてないなっていう印象を持ちました。
それを、そこで変電所を作るという気運がなかったのでですね、部分、部分開業というか、実験線の完成から間断なく、その、事業を進めていくというふうに、JR東海は謳ってるので、延伸完成というのが、どこかということがわかったわけですね。43キロだと、それじゃできないということだったんですよ。
だったら、部分開業というのはできませんね。それからまた、変電所もですね、東京と名古屋まで300キロ弱あるじゃないですか。286キロだったでしょうか。そうすると、30キロと考えてもですね、10ぐらいいるわけですよ、変電所は。1つもつくられてません。たった1つあるだけです。
それからまた、用地取得もできてないということですね、車両基地の。その他諸々の厳しい状況がございましてですね、東京・名古屋間のみならず、一番のですね、これまで数十年にわたり運用されてきたこの実験線もですね、需要があるにもかかわらず、ご本人たちが言ってました、乗りたい倍率は30倍ぐらいだと。
だけど、それで、営業する気はさらさらないということをですね、明言されましたので、これは本当に無理だなと。だから、方針を変えられない限りですね、しかも、技術的に、そのあと6キロで駅ができるのに、駅つくる、駅を作つくるっていうですね、段取りに入ってらっしゃらないんですね。駅がなければ、これは営業できませんから、ですから、この体制では、もう全く営業する気はないというのを感得したということでございます。

(記者)
すいません、変電所の件なんですけど、試乗する前にはそこはわからなかったという認識でいいんでしょうか。

(知事)
そうなんですよ。
向こうは説明したわけです、30分か40分ぐらい。で、それで私はですね、今、申しましたことを説明したら、お聞きしたわけです。
コントロールセンターで72キロ、コントロールできますかと。できません。どうしてですか。変電所がないからです。
えっ、変電所ってのはどうどういう役割ですかって言ったらですね、今のコントロールセンターがやっているその変電所の、だいたい10mのぐらいの高さの、建屋でございましたけれども、それだいたい30キロを軸にして30キロずつぐらいにつくっていかなくちゃいけない。今、偶偶、42キロ、43キロか。43キロを運用してると。
それ以上はこの変電所ではできないって言われて、そのときに初めてわかったわけです。はい。

(記者)
わかりました。ありがとうございました。

(知事)
はい、変電所のこと、知らなかったですね。おそらく誰も知らなかったんじゃないですか。

  

Posted by しょうぞう力 at 17:16Comments(0)
どちらが一方的? 10月25日、川勝知事定例会見(その2)
2022年10月30日
熱海の土石流の行政対応の関係で、伺います。
砂防法の適応は?
質問は法的な見解を文章で示して欲しい?
どちらが一方的?
10月25日、川勝知事定例会見(その2)

(記者)
熱海の土石流の行政対応の関係で、伺います。
ですね、先日の記事でも報道させていただいたんですけれども、逢初川の上流域がですね、2007年6月にですね、広範囲で開発されている状況を撮影したですね、航空写真が見つかりました。
ご遺族が提供していただいたんですけれども、この写真を見ますとですね、もう明らかに地山が崩れていて、かなりひどい状況なんですけれども、以前、知事に、この砂防、逢初川の砂防指定地の問題についてご質問させていただいたときには、土地所有者の意向が優先される、私権が制限されるから、優先されるというお話だったと思うんですけれども、こういったですね、2007年当時というのは、新幹線ビルディングが、この盛土造成した業者ですけれども、土地を所有していたという状況だったんですけれども、そのような状況であっても、やはり土地所有者側の私権っていうのを重視されるという考え方というのは変わりないのか、知事のお考えをお聞かせください。
 
(知事)
砂防法に限ればそういう話できますけれども、この場合はですね、砂防法以外の所管する法律で対応するというふうにしたと、いうふうに承知しております。             
 
(記者)
その法律というのは、どの法律になりますか。
 
(知事)
土採取、それから、◎◎の二つじゃないでしょうかね。だから砂防法を適用する必要がないと、当時の人たちは見たというふうに聞いております。
 
(記者)
砂防指定地に指定しないというのは、そうすると、やはり、土地所有者の私権を重視されたという、そういう考え方なんでしょうか。
 
(知事)
法律上ですね、どこが、どういうふうに問題なってるかっていうことを、◯◯さん、この点、徹底的に追求されておられますのでですね、これは明確にした方がいいなって思いますね。
ですから、あなたがお調べになっておられると思いますので。もし間違ってたとすればですね、法律上、どこが間違ってるとか、我々も国交省も聞いたんですけども、国交省もですね、我々と基本的に同一の考えだということだと思っております。
したがって、ぜひですね、法的な見解を文書で事務方に示してください。
私としましては、県にもちゃんとした弁護士がおりますので、そこでですね、県としての見解をしっかりした方がいいですから、私のこの原則ちょっと解釈してやるっていう、間違ってたとすれば、どこが間違ってるのかってことを明確にして、皆さんにわかる形にして、法律の問題として、これを解決すればいい。
 
(記者)
今まで、散々、行政対応の検証に関しては、知事会見で説明、ご質問させていただいてるんですけれども、なぜこのタイミングで、この砂防法の問題だけ、そういった文書でということになるのか、方法がよく理解できないんですけども、
 
(知事)
それは、〇〇さんが特にこだわってるからですね。
 
(記者)
その森林法ですとか、土採取の条例に関しては、知事会見で聞いてもよくて、砂防法に関しては駄目だと。
 
(知事)
そんなことありません。   
もう、これ、これからまで、長い記事にも書かれてるし、それは法律の問題だったってことですから、法律的に議論する。というのが我々の結論です。
 
(記者)
そうすると、これは他の報道各社さんに関しても、そういう統一の対応を取られ
 
(知事)
この件に関して申し上げております。
 
(記者)
砂防指定地の件に関してということで。
 
(記者)
熱海、土石流を起こしたその土地に関連して、砂防法の適用に関しての、論点を明確にするためにですね、文書でやりとりをして、そして、法的にどういうようにいうことができるかということを===
 
(記者)
それはここの知事会見で質問するなというふうなことなんでしょうか。ここで説明していただければいいと思いますけれども。
 
(知事)
一応私の考えです。          
こちらは特段間違ったですね、ことをしたと思ってないし、ご質問にも丁寧に答えてきたつもりですけども、なおかつ、その、似た形でのご質問があるので、ここは、なるべく早くですね、皆さんのご理解を得るためにも、文書で、どこに間違いがあったのかということを示していただいて、そこをですね、我々も、法律の専門家にも加わっていただいて、検証するということが、いい解決方法じゃないかと思うんですが、いかがですかね。
 
(記者)
それ、そのお話と、その知事会見で質問するなというのはちょっとまた別の話なんじゃないかなと。
 
(知事)
もう質問するなというより、質問に答えて、私はそうしたらいいんじゃないかってお答えしてるわけです。
 
(記者)
ここの場で、ちゃんと説明していただきたいんですよね。
これ、結局、行政対応に関しては、そういう文書でやりとりするっていうことが、今後、他の問題が出てきたときに影響する可能性もありますので。
 
(知事)
はい、この場で解決すれば、いいんですけれども。なかなかに、解決する目処がきそうにないという印象を持っております。
 
(記者)
そこはですから、一方的に言われても、ちょっとこちらとしては対応しかねるところがあるんですけれども。
 
(知事)
私ども一方的に言われてるって感じがしてるわけです。
 
(記者)
しっかり質問に答えていただきたいということなんです。
 
(知事)
そうですね。だから質問に答える、砂防法の適用に
 
(記者)
公の場で答えていただきたい。これは知事に。
知事に対する見解を聞いています。
 
(知事)
私は行政対応検証委員会が示した通りの結果でございます。
 
(記者)
その件でお聞きしますけれども、これ1998年の砂防指定地の指定当時、県があの国に説明文書を出してまして、例えば、今後、逢初川の上流域に関して、山腹の状況を勘案した上で、全域の指定を進めていくと言われてるわけです。
これに関しては、その後ですね、上流域を確認したという記録はないというふうに、砂防課から聞いているんですけれども、これ、これについての知事のご見解、うかがえますか。
 
(知事)
それは、今、言ってしました。      
 
(記者)
見解、どういうご見解なんでしょう。          
 
(知事)
従ってですね、かなり細かなことでありますので、1998年といえば、今から24年前のことですね、ですからその時までさかのぼってですね、しっかり検証していないのが、正直に、私の立場です。
 
(記者)
ありがとうございます。  

  

Posted by しょうぞう力 at 09:08Comments(0)
隣県から苦言を呈されることに対する受け止めは?
2022年10月29日
山梨県知事からも苦言が…。
隣県から苦言を呈されることに対する受け止めは?
想像か?事実か?またも迷回答…。
10月25日、川勝知事定例会見。

(幹事社)
リニア南アルプストンネル工事に関わる話なんですが、先般県がJR東海に対して、どの時点で静岡県境に向けたリニア工事を止めるのかについて専門部会で協議する旨を伝えたことについて、山梨県の長崎知事が一言の連絡がなくやり方として遺憾だ。山梨に関する話なのでもう少し礼を尽くすべきだと苦言を呈しました。県の議論の進め方をめぐって隣県からこのような苦言を呈されることに対する受け止めを教えてください。またこの長崎知事の発言を受けて川勝知事から長崎知事に対して直接リアクションされたことがありましたらお聞かせください。
 
(知事)
リアクションはしておりません。
ようやくですね、山梨県の長崎幸太郎知事さんが、この県境とリニア工事との関係について言及していただいて、大変ありがたいと思っております。この問題は実は、長く、静岡県で議論をされ、JR東海とも書簡の往復もしておるわけですけれども、解決がつかない問題。何かといいますとですね、静岡県内、10.8kmあるわけですけれども、静岡工区は8.9kmになってるわけですね。どうしてかっていうと、静岡県に、山梨工区が入ってるんですね。1km。それからまた、静岡工区の中に、長野工区が1km入ってるわけです。仮に長崎さんが、静岡県の知事のだとすればですね、なんで山梨工区が静岡県の中に入ってるんですかと、いわれると思いますね。おそらく今それ、気づかれていると思います。おそらく、まだ長野県の知事さんそれ気づいてないんじゃないでしょうか。これについて、どうしてですかということをですね、JR東海さんにお聞きしております。私もお聞きしました。それから難波副知事も、副知事時代だったか県理事だったか、とにかく正式にですね、手紙でもお聞きしているわけですね。ですから、山梨工区がなんと静岡県内にあるということを見つけまして、この間、事務局から向こうの事務局に説明したということでありますけれども、今は、あの申し訳ない、長崎知事さんのことですから、そうなんだということでですね、これどうしてんなんだと思われているに違いありません。私は、長野県知事さんもそれをお分かりになったと思うんですけれども、誰が決めたのかと、どうして決まったのかと、なんで1kmも山梨工区が静岡県内に入っているんですかと。明確な説明がありません。ところがですね、今回これを受けて、JR東海さんは驚くべきことにですね、この山梨県の知事さんの発言があったので、山梨県知事の理解が確認できなければ、山梨工区の工事進捗状況は説明いたしませんという、途方もない意見が出てきました。こちらはですね、うちの県内に山梨工区が入っているということを、そもそも問題にしているわけです。誠に失礼な話ではありませんか。だから、私はぜひ、長崎幸太郎知事さんからもですね、なぜ、山梨工区が失礼にも、静岡県内に入っているようなことをやっているんですかと、われわれそんなことを望んだこともないし、しらなかったということでですね、御説明を当然求められたものだというふうに思います。それで同じようにですね、長野県知事さんも、なぜ長野県工区が静岡県内に1kmも入っているんだと、そんな無礼なことをですね、長野県の人はしたくないというふうにですね、思われているに違いありませんのでね、この点、長野県知事さんからもですねJR東海に、しっかりと質していただきたい。私共が質してもですね、明確な答えが返ってこないというのが現状です。そのやりとりの中で、こうしたことで、長崎さんが、気づいていただいて、JR東海のそういうリアクションをしたっていうわけでございます。
 
(幹事社)
今、知事がおっしゃられたようなことを、長崎知事ですとか長野県知事に、直接訴えかけて、期成同盟会で繋がってるわけですから、そういったお話をされるおつもりはないんでしょうか。
 
(知事)
これからこれができると思いますね。ご関心がなければなかなか難しいところがありました。私共は、静岡県内における10.8km、なぜそれが山梨工区、長崎工区が入ってるんですかということは、しょっちゅう話題に出ているわけですね。これは必ずしも山梨県の方々、あるいは期成同盟会の、他の県の方たちには伝わってなかったと見られます。今回初めてですね、さすがに長崎県知事、気づかれたということですね、JR東海がこれを明確に説明する義務があると思っております。
 
(幹事社)
その点について、他の記者さんの質問ありますでしょうか。
 
(記者)
あの今の知事のは幹事社質問に何ら答えてないような気がするんですけれども、長崎知事、山梨県の長瀬幸太郎知事が言いたいのは、別に工区が今山梨に入ってるとか、しかもそれも知事の想像なだけであって、長崎さんに聞かないと、いつそれを知ったのかってのはわからないところですけれども、行政の説明方としての怒りだったと、私は、というかここにいる人の多くは受け止めているからこその幹事社質問になったと思うんですけれども、要するに静岡工区が、山梨工区と長野の工区が静岡県に入ってるってのはそれはまたその問題として、山梨県の行政行為として関わる部分に、山梨県に何ら打診もなく、JRに対してだけそういうことを言ったっていうことに対して、多分、山梨の長崎知事はご立腹だったと思うんですけれども、何でそういう事前の下打ち合わせといいますか、根回しのようなことしないのかというところが非常に疑問で、それにおいてはこの間の神奈川県でも全く同じことが行われて、黒岩知事があれだけ怒ってたわけですけれども、それが全く生かされずにこうなってしまうのはなぜなんでしょうか。
 
(知事)
そうですね。今回に始まったことではないんですね。静岡工区と称されるトンネル工事につきましては、何しろ国の有識者会議で議論してるわけですから、破砕帯が静岡県内にあって、そこがですね、山梨工区の中に含まれてるってことは、もうある意味で少し調査をすれば自明のことなんですね。             
ですからですね、
 
(記者)
そういう工区分けの話を僕は聞いてるんじゃなくて、行政の進め方として、その工区の設定に疑問がある、知事が疑問を持ってる、JRがなんでそういう設定したのかって疑問を持ってるのは重々知ってますし、そういったことJRに問いかけしてるってのはわかるんですけれども、そういった中で、行政の進め方として、山梨県が関わる部分に対して、山梨県の頭越しにこういうことをやってしまったからこそ、長崎知事はこうお怒りになってるわけで、何でそのような根回しができないんですかというのが私の問いかけです。
 
(知事)
根回しをするほどのことでもないと私は思っています。長崎知事さんはですね、この件についてはですね、もうすでに十分にわかってらっしゃると思います。
 
(記者)             
わかってないからこそ、この間の長崎知事の定例での怒りだったんじゃないでしょうか。
 
(知事)
初めてそのことを知ったという最初のリアクションだったんじゃないですか?
 
(記者)             
初めて? どういうことですか?   
 
(知事)
と思いますよ。
 
(記者)             
工区設定を初めて知ったということですか?
 
(知事)
いやいやこの工区がですね山梨県から長崎、静岡県内にまで入っているということで、我々はずっと問題にしてきたということについて、今はご理解されていると私は思います。
 
(記者)
初めて知ったというのも、長崎幸太郎知事に裏を取ったわけじゃないんですよね。それは知事の想像ですよね。
 
(知事)
そうですね。      
 
(記者)
だから、この間の黒岩知事のときの1割だ5割だの取得の話とかもそう、全てに通ずる問題なんですけれども、その知事の「想像」と「事実」を分けて言っていただきたいんですね
知事がそうやって思っても、長崎知事がそう思ってなかったって言ったら結局堂々巡りなわけで、その想像だけで物を言うのをやめていただきたくて、事実に基づいたことはどうなのかっていうところで、その上で、何でそういう根回しするようなことも必要なかったというお話ありましたけれども、その事実だけお答えいただきたいっていうところがあります。
 
(知事)
事実に基づいて申し上げております。神奈川県に関しましても、神奈川県と山梨県では全然違います。
 
(記者)             
それは分かってますし、神奈川県も結局想像で1割って言ったら実際5割までいってたわけで、事実に基づいた話をしていただきたいというのと、
 
(知事)
5割かどうかもまだはっきり
 
(記者)
その話はもういいです、いいので、
 
(知事)
事実がはっきりしてないってことが問題なんですね。想像ではありません。事実がはっきりしていないことが問題なんです。
 
(記者)             
まあ、わかりました。その言い分はわかりましたので。この間もお伺いしましたけれども、いわゆる「コシヒカリ」のときに、「私から敵対関係は作りません」と、この記者会見の場で、YouTubeが回ってる中でですね、県民あるいは世界の方々にそれを約束したわけですね
ただ、このように、この1ヶ月2ヶ月の間で、隣県の知事が静岡県の行政の進め方に対してお怒りになっているっていうことに対してはどう受け止めてるんでしょうか。あの言葉は本当にどこに行ってしまったんでしょうか。
 
(知事)             
長崎知事は怒ってないと思います。             
もう我々とはですね、1回や2回の付き合いではなくて、一緒にこの、夜を、一夜をですね、ゆっくり語り合うと、そういう関係ですから、ですから信頼関係は盤石です。          
ただ神奈川県は違います。神奈川県の場合には、いわゆる期成同盟会に入りまして、その期成同盟会の活動の中身というのが、調査研究、広報啓発ということで、もちろん神奈川県に連絡をした上でですね、入ってるわけですよ。
ですから当然、橋本駅は相模原市ですから、市長にご連絡差し上げます。          
神奈川県庁にご連絡を差し上げた上で、そして行ってるわけですね。たまたま車両基地の現場を通らざるをえない、そういうルートだった。そこにですね、そういう事実があったのでそれを申し上げたわけです。   
その事実が誰も知らなかったんですね、だからその事実を知らしめたということで、特段ですね敵対関係を作るかということじゃなくて、事実を知らしめて、その時に対してオーバーなリアクションをされてるっていうことが怒りだと見られてるんですね。          
正確にどうなってるかという事実を共有するのが、期成同盟会の共通理解なわけですね。それをしただけです。
 
(記者)
ちょっとそのさっきの質問に対して事実がどうなってるかわからないって言いながら、今事実を明らかにしたっていう意味がちょっと僕にはわからないんですけど、まあ堂々巡りすると思うので、
 
(知事)
そんなことはありません。             
車両基地のですね、取得がなされていないってのは現実です。             
それがどのぐらいなのかってのはわかりません。      
 
(記者)
だけど知事はあのとき1割って言ったじゃないですか。
 
(知事)
ああ、目分量で1割と言いました。
 
(記者)
でもそれは事実じゃなかったわけですね。
 
(知事)
事実です。
 
(記者)
事実なんですか?
 
(知事)
見たのは1割ぐらいだってのは、もう皆、私だけ見たんじゃありませんから。
 
(記者)             
見て土地の境界っていうのは分かるんですか?
 
(知事)             
いやいや、そこを通ったときにですね、10軒のうちに1軒ぐらいしか、いわゆるJR東海の管理地になってないんで、それを申し上げたわけです。             
だけどその辺の数字はですね、この印象ですよ。しかしながら、
 
(記者)
「印象」って事実じゃなくないですか?
 
(知事)
その場における事実。全体のその車両基地全体の土地、全体をどのぐらいですね取得されてるかどうかについては、そんな一部を見て分からないでしょ。
 
(記者)
だとすると、より印象論で物を申し上げてはいけないんじゃないですか?しかも隣県の話ですから。
 
(知事)             
ですからもう一度改めて調べまして、車両基地がなぜその神奈川県の取得の義務になってるか調べましたらば、2015年の春にですね、取得の事務は神奈川県が受託していると明記されてるんですね。ですからそれができてないというのは事実です。   
それからですね、もう一つの事実は、その車両基地の受託事務、取得の受託義務を終えた後、その造成、路盤の整備、それから磁石の設置、建屋の建築、それから機械電気設備に11年かかると書いてあるデータをですね、JR東海が出したわけです。公的な事実です。      
それに対して、関係ないとおっしゃったのが、事実を無視している金子さんと黒岩さんの言い分だったということじゃないでしょうか。
 
(記者)
常人には理解できないのでいいです。
 
(記者)             
今の質問に関係してなんですが、結果的に黒岩知事とも敵対関係になってしまっており、今回の長崎知事からは苦言を呈されているというところがあると思うんですが、その敵対関係をつくることによって、知事の主張というのがなかなかこう通りにくくなるというふうにはお考えでないですか。
 
(知事)
事実はたとえですね、厳しい事実であっても出てこなくちゃいかんというふうに思ってますね。ちなみにですね、神奈川県、黒岩さんはああいう風なリアクションをしておりましたけども、ただですね、いろんな場面がございますが、神奈川県職員がですね、川勝の言う通りであるという手紙まで出してきた人がいます。ですから、神奈川県が受託したことは、職員知ってますよね。全部まだ取得し終わってないです。   
それが5割なのか、何割なのか、それを出してくださいというように、この間記者会見で申しましたけど、数字が出てないんじゃないですか。          
それからまた、金子さんが2027年には全部工事可能だとおっしゃったけれども、金子さんが出してる、つまり、JR東海が公式に出してる資料ではですね、車両基地の整備に11年かかると書いてあるじゃないですか。これと2027までできるということは矛盾してるでしょう。したがってですね、それを明かす義務は私にはありません。             
工事をする義務が、工事をしなくちゃいけないのはJR東海さん、それから受託をした神奈川県の知事さん。何故ですねそれが2027年までできると、いうふうに言われるなら、それを皆さんに知らせないといけないでしょう。             
車両基地がなければ、これは営業できないわけですから。これ全ての人に関わってることです。
 
(記者)
知事のおっしゃる、今のお話は正しいと思うんですが、ただ、やり方っていうところに、より効果的なやり方っていうのがあるんじゃないかなと思うんですが。
 
(知事)
それは教えていただければいいと思いますけど、とりあえずですね、見たままを、そしてまた、それとも資料を見てですね、どうなってるかって聞くことはですね、当然のいわば調査研究に当たるというふうに思っております。             
この件につきましては、中部圏知事会で偶々、大村知事さんにお目にかかりました。      
副会長として調査研究をするということでございまして、何か越権行為だとかですね、そんなことどこにも書いてないですよ、他のところの県について構わないとか。             
自分の県のことだけすればいいとか書いてないです。             
要請活動を一緒にしましょう。調査研究それから広報啓発、この2つですね。   
その他もろもろ、これに関連すること書いてあるんですから、調査研究しなきゃいけないんじゃないですか。というふうに皆さんに申し上げてきました。
 
(記者)                           
今の関連なんですけれども、明日、関東地方知事会がありまして、日本平に黒岩知事と長崎知事がいらっしゃると思うんですけれども、今回この関係について何かお話されたいという考えがありますか?
 
(知事)
もう自由に闊達に胸襟開くのが会議です。もちろん関東知事会としての要請もありますし、それぞれの県が抱えてる問題、これを国に要請するについてですね、発表するこれが大きな趣旨ですけども、それ以外の休憩時間とか、そんな諸々の時間にですね、お話する機会がありますから、お話をするという用意があります。   
 
(記者)             
先ほど、記事が長崎知事に山梨の工区の関係で発言があった後に、JR東海は、山梨県知事の理解ができなければ、説明いたしませんと、途方もない意見が出てきたと、これは本当に失礼であるとおっしゃったんですが、このJR東海の発言はどんな場面で出てきたんですか。
 
(知事)
やりとりしたご本人が。   
 
 
(職員)
くらし環境部参事の渡邉でございます。いつもご報道ありがとうございます。   
9月の13日に知事の方から金子社長に協議を行いたいという要請をする文書を渡しました
その後回答がなく、10月13日に難波本部長名でJR東海に対して専門部会を開いてその場で説明してくださいという内容にしました。   
で、9月13日からこれまでの間、私ども担当者ベースで、JR東海さんと専門部会の開催に向けて協議を進めてまいりました。   
しかし、当方の求めておりました協議の開始にあたっては、JR東海の方からは、山梨県、長野県、それから早川町との調整が必要なので、現時点で協議はできない。             
さらに、社内で資料を確認、調整するのに時間がかかるために、いつ開催できるかの見通しも今の時点では言えないという申し出がありました。      
そこでですね私どもといたしましては、早期に専門部会を開いて現状認識でもしたいということで、JR東海さんに対して、山梨工区および長野工区の現在の工事状況、そして、山梨県、長野県の方に説明している工事の計画、それでいいから教えてくださいという申し入れをいたしました。          
しかしそれにつきまして、昨日の午後、私が協議をしておりますJR東海の静岡の事務所から電話がありまして、山梨県知事が静岡県に対して遺憾の意を表明している。          
山梨県知事の理解が確認できるまでは協議だけでなく、山梨工区の工事進捗状況も静岡県専門部会では説明できない。   
山梨県知事は静岡県に対して怒っているので、静岡県から山梨県知事に確認していただきたい。   
そして山梨県知事の理解の確認は、協議を行う上での必要条件であるという電話がありました。   
ここで大事なのは、「必要条件」であるということが非常に私は重要だと考えています。ということは、山梨県知事の理解が得られたと確認がされても、それはあくまで必要条件であり、その後、社内で検討すると、いうことです。すなわち、十分条件ではないということです。   
そもそもの山梨県知事の遺憾の意の表明については、17日に表明されまして、私共18日に山梨県と打ち合わせを行い、内容について受領いたしました。担当者レベル、事務レベルでは、ご理解をいただいたと思っております。             
その旨はJR東海に説明をしましたが、山梨県「知事」の確認が取れなければ、協議のほか、現状の説明さえしないということをJR東海に言われたということであります。   
これにつきましては先ほど知事の方からもありました通り、山梨県知事とは信頼関係があるとおっしゃっておりますので、私どもそう認識しておりますので、明日の会議等の場を使ってですね、お話していただきたいというふうに考えております。
 
(記者)             
確認ですけど、川勝知事の認識としては、その件に関しては、長崎知事のご理解を得られているっていうふうに認識されてるっていうことですか?
 
(知事)
思いますね。事務局が理解して、そのまま出したと思います。
ようやくこの問題について、山梨県知事さんも、なんで山梨工区の件について静岡県が言うのか、山梨工区が静岡県内に1キロも入ってるからなんです。ですからそれは皆さん不安ですよ。そういう不安はもう当初からあるわけです。   
でようやくそのことに知事さんがお気づきなさったと。そして事務局に説明したら分かったという、そういう段階であります。
 
(記者)                           
リニアの関係で、1問だけお願いします。
そもそもこの工区の静岡に山梨長野工区が少し入り込んでるという問題は、工期自体決められたのはもっと前の話だと思うんですけども、静岡県としては、ずっと問題にしてきた、当初から問題にしてきた、そういう認識でよろしいですか?
 
(知事)
JR東海がですね、パンフに書きましたでしょ。いわゆるその、全て大丈夫だっていう感じの。そこにも書かれていますよ。
県境があって、山梨工区が静岡県に入ってるわけですね。その間にですね、破砕帯があることもちゃんと図示されているわけです。それはもう、だから公開されてるわけですね。          
これはもう公開されてることですから、皆、工区については、我々南アルプストンネル工事についてやってるわけですから、共通理解です。もちろんJR東海さんは、もう一番よく知ってるわけです。
 
(記者)             
私も、公開されてるので、前々から入り込んでるなと思ってたんですけども、静岡県は問題として、文書出したりとかしてますけれども、これ、以前からこれは問題だというように、何でしょう、この問題提起してきた問題だったのか、ちょっとわからないんで教えて欲しいんですけど。
 
(知事)
そうですね、どの辺まで工事ができてるかっていうことは知ってましたので、だんだん近づいてきてると、その水が引っ張られるなというふうに心配してたわけですね。          
ただ議論の中心はですね、たくさん、47項目ありまして、その中で「全量戻し」ということに集中してましたのでね。この件はともかく、きっちりと解決されなきゃいけないっていうことで問題を絞ってやってたと。「全量戻し」については、難波君の獅子奮迅の活躍があってですね、掘削中に出る水も含めて戻すということができないということがわかって、代替案も今、暗礁に乗り上げつつあるというふうに見ております。それがですね中心だったわけですけども、この掘り進むって話になったときにですね、もうこの段階でまずといいますか私も今の、今のタイミングだということで、社長に書いたわけです、その前に実は県の方からも問い合わせたわけですね。   
私の方はですね、元に戻してくださいと。それが一番わかりやすいことってのは、県境でもって、静岡工区、山梨工区とするのが、わかりやすいとですね、社長宛に書いたんです。返事がありません。
 
(記者)             
その問題提起した文書を9月に見たときに、「何で今更」と私は思ったんですけども、今その段階ではなかったというふうに、これについて議論する段階でこれはなかったということですけども、もっと早く問題提起をしていれば、何でしょう、この山梨の知事さんを怒らせることもなく、もっと有意義な議論ができたんじゃないかと思うんですけども、なぜこのタイミングで問題提起をしたか。工事の進捗ってのも分かるんですけども、もっと早くできなかったんでしょうか。
 
(知事)
しそれはもう長崎さんのですね、山梨県に対する責任感の強さがそのまま現われてると思いますね。山梨県はきちっと、命と財産預かってるっていう、そういうすごい使命感がおありになるから、静岡県が山梨工区について何言ってるかってことになるんでしょうけど、山梨工区が静岡県の中に入ってるってのは、今はようやくお分かりになったと思います。だから我々は、山梨工区を●●ということをお分かりになったと思いますね。
 
(記者)
さっき渡辺参事がおっしゃった、18日に山梨の事務局レベルではこの件について話し合ったということですけども、山梨側としては、静岡に工区が、山梨工区が入り込んでるってのは知らなかったというようなことだったんですか。
 
(職員)             
18日の打ち合わせのときにですね、工区が入ってる入ってないという具体的な話はしたという記憶はちょっとありません。          
 
(記者)
じゃあ何の協議だったんですか?
 
(職員)
10月の13日に出した文書、山梨県知事が遺憾の意を表明したということであったので、すぐに説明をしたいということで、10月13日の文書についての説明を行ったということです。
 
(記者)
文書の前提が山梨工区は静岡工区に入り込んでるっていう問題
 
(職員)
そうですね、基本的にはその山梨工区が静岡県に入ってることによって、いわゆる県外流出の問題が起きてるわけですから、で、今静岡県側の工事が止まっていて、山梨県側から工事を進むと、そもそもちょっと有識者会議の中間報告の話になっちゃうんですけども、静岡県内で●●にたまっているたくさんの水が戻されるから、こちら側から水が流れてもいいですよというような結論だったと思うんですけども、静岡県の工事が行われてないってことは静岡県に戻す水がないんで、もう山梨の工区の方が進めば、そこで引っ張られる水は全て流されてしまう。要は補填される水がないってことですね。ですからその問題点については説明をしました。
 
(記者)             
その山梨側が山梨工区が静岡工区に入っていること、知事は知らなかっただろうとおっしゃってましたけども、それは何を根拠に言ってるんでしょうか?
 
(職員)
大変申し訳ないんですけども、担当者で話したときには、その13日の文書についての説明を行い、ご理解を得たと。      
 
(記者)
理解を得たというのはどういうことですか?
 
(職員)
その場でも山梨県の事務の方から言われたんですけども、山梨県知事はあくまでも、内容ではなくて進め方について遺憾の意を表明したということであるので、今回の説明を聞いて、静岡県の、そういうなんていうか心配するのは当然だということでご理解いただいたと。
 
(記者)
さっきの知事がおっしゃってた、長崎知事は責任感が強くて山梨工区が静岡工区なんか入ることは知らなかったんじゃないかというのは、あれは、これもまた知事の想像ということでよろしいですか。
 
(職員)             
想像では、ただ山梨県さんとは、山梨工区が静岡県内に入っていて、そこのところをどうするかということは、今まで議論に上っていなかったので、大きく、何て言いますか関心を持ってるというかですね、認識してるというとこまでは、ちょっとそこまでは理解してないのではと。
 
(記者)
わかりましたありがとうございます。
 
  

Posted by しょうぞう力 at 07:51Comments(0)
「現行ルートで促進」と掛けて何と解く?
2022年07月01日
「現行ルートで促進」と掛けて何と解く?
またもや「???」の珍問答、

6月30日、新聞各社は、県はリニア中央新幹線建設期成同盟会に対し「現行ルートいでの整備を前提に、スピード感をもって静岡県内の課題解決に国と協力して取り組む」と回答したと。報じた。
これは、29日に開かれた知事記者会見での取材をもとにしたもであるが、実際の会見での記者とのやり取りは、またしても
「???」が浮かぶやり取りであった。
以下が、29日の記者会見でのやり取りである。

(記者)
リニアについて期成同盟会の質問状への返答で、現行ルートでの整備を前提にと記載されてますけれども、このような文言記載されたということは今後一切ルート選定の疑義やルート変更に言及しないという理解でよろしいんでしょうか。

(知事)
そうですねこの現行のルートの中で、南アルプスのトンネル工事について不安とか懸念とかが表明されております。
それについて専門部会を2つ設置しましてやってきてるわけですね。ですからこのルートを前提にしてやってるわけであります。

(記者)
いや、ですので私が聞いたのは、今後一切ルート変更への疑義ですとか、ルートを変えた方がいいとか、今まで知事が言ってるようなことは一切言わないという、理解でよろしいんでしょうかということを聞いてます。

(知事)
そうですね、これはもう専門部会有識者会議の議論に任せるということであります。

(記者)
では有識者会議とか専門部会でルートを変えるというような話がなければ、知事はそのような話は一切しないという理解でよろしいですか。

(知事)
これは昨年の6月のいわゆる知事選でですね、自民党のリニア中央新幹線の特別委員会のメンバーでありかつ、鉄道局を所管しておられた副大臣がですね、

(記者)
いや、岩井さんの意見はいいんです。岩井さんの意見はよくて、知事の意見を聞きたいんです。岩井さんがそうやって言ってたとかいうのは、あくまで事実でしかなくて、別に岩井さんが知事の思想に影響を及ぼしたわけでも何でもなくて、知事の意見を聞きたいんです私達は。

(知事)
私どもは、この有識者会議の意見はですね、意見交換をしっかり見守っていきたいというふうに思っております。

(記者)
いやだからそれはわかってる、だから、有識者会議とか県の専門部会がルート変更をすべきとか、そういう話が出ない限り、知事はもうルート変更の話とか、ルート選定の疑義をしないということで、いいのかってこと僕はずっと聞いてるんです。YESかNOかですよ。

(知事)
私はリーダーシップをとりません。

(記者)
じゃあ知事はそこら辺で有識者会議とか専門部会でルート変更の話が出なければ、自ら先導してルート変更とかルート選定と、疑義の話はしないということでいいですね。

(知事)
私が先導することはありません。

(記者)
わかりました。

(記者)
今のお話を踏まえますと、この6日に国交省に送ったこのルート決定過程における疑義というのは、回答いただいたということですけど、これに関しては県はどのように対応していくんでしょうか。

(知事)
これは事実のですね、決定過程についての説明だけがあったので、疑義に対する回答になってないわけですね。しかもこれは環境について影響が小さいかどうかは関係なしに、合理的に速達的、速達性ですか、経済合理性によって選んだと言ってるわけでありまして、だからこの疑念に対して答えてらっしゃらないのでですね、疑念をぶつけるということであります。

(記者)
更に回答をまた求めるということですか。

(知事)
回答がなかったので回答を求めるということです。

(記者)
それはまた文書で求めて?

(知事)
もちろん文書で求めて、またそれを公開して皆様方にもお配りいたします。

(記者)
今ルート選定の疑義やルート変更については知事の方からは言及することはないというふうにおっしゃったと思うんですけれども、一方でこちらの文書では疑義があるっていうことを、さらに追求していくということで、そうするとこのルート選定の疑義の問題というのは、着地点としてどこに着地していくんでしょうか。

(知事)
それはもう国交省がですね、しっかりJR東海とまた平成24年に出されたこの報告書、これ概要しか出てきてないわけですね。
平成24年の報告書、これは巨摩山地と南アルプスについて、環境について報告したものです。
これ我々は持ってないですよ、平成25年のこの南アルプスに関わる環境に関わる様々な論点は知ってますけれども、こうしたものをですね、しっかり表に出していただいて、国交省として、環境にしっかり配慮した上でルートを決めなさいというふうに言ってるわけですから、それをどのように配慮されたのですかということはですね、環境省からオブザーバーとして出てらっしゃるのでお聞きしていただいて、全て表に出していただいて、そしてですね、そうしないと我々納得できないんじゃないでしょうか。
住民の人々は、納得できない不安や懸念は解消できないというふうに思っております。

(記者)
納得できないけれども、その現行ルートに関しては、それが前提で議論を進めていくということ?

(知事)
今現行ルートを前提にして全て議論をやってるわけですね。
南アルプストンネルルートってのは現行ルートです。
それに関わる地質水資源、あるいは生態系、これについて議論してるわけですから、それを前提にしなければこういう議論、専門部会、有識者会議ってのはありません。47項目ってのは全てこのルートを前提にして議論してるわけです。

(記者)
だけど選定には疑義があるので、そこは明らかにしてくださいよということ?

(知事)
そうですね疑義があることはですね、これはもう国策ですから、国民の福祉厚生のために、福利厚生のためにあるわけで、ですから全てこれを公にするべきものであると思います。

(記者)
納得する回答が得られるまで、やりとりは、これに関しては続けていくと。

(知事)
それだけ義務がJR東海にも、またそれを指導する義務が国交省鉄道局にあると思いますね、大臣閣下にはあると思いますし、環境省は、いわば、神経を逆なでされるようなことをここで述べられてるわけですから、環境大臣意見もですね、無視されてるんではないかと思うので、環境省としても、この件については、釈然としないところがあるんじゃないかと思います、釈然としないところが、やはり環境省としては釈然とするまでですね、しっかりとやりとりをしていただかねばならないと、そういう意味で環境省の意見を聞きたいと、先ほど申しました。

(記者)
これ全く国交省からの説明がもう納得いかないままだとしたら、やっぱりルートは今のまま認められないってことにはならない?

(知事)
これはこれとして、はっきりさせていただいて、今生態系の議論をこれからどういうふうにするかってことで現地入りして調査をしたりですね、なさるということでございますから、それはそれとして47項目全て議論をするという約束のもとで、有識者会議が今開催中でありますから、これはこれとしてやってもらうということになります。

(記者)
わかりましたありがとうございます。

(記者)
今の共同さんのご質問は、納得を得られないなら、ルート変更というお考えになるんじゃないですかというご質問だったと思うんですけど。

(知事)
これはですね、我々は事業者じゃないんですね、全幹法、全国新幹線整備法に書かれてありますように、事業者がお考えになってることを、お決めになっていること、これが尊重されねばなりません。そのように法律に謳われていますから。それを指導するのは国交省ですからね、今環境省もこれからんでるわけです。
その二つの意見のもとに、この地元へのこの理解を求めるということでやってるわけで、今その中身を詰めてるわけですね。ですからあのこちらが、何て言いますか新幹線のルートをですね、どうするああするっていう、言えるような資格も、立場を責任も義務もありませんで、ですから私は申し上げてるように有識者会議でJR東海がそこに当事者としていらっしゃってですね、全面公開のもとで、疑念についてしっかりと答えられればですね、何にもこれ問題ないわけですよ。

(記者)
知事からは、ルート変更の議論というのはされないということでよろしいですよね。

(知事)
そういうことです。

(記者)
わかりました。

(記者)
先日JR東海の株主総会があったんですけれども、株主に取材してみるとインタビューした方の多くが、静岡県が工事を止めているという趣旨の話をしていまして、中には勘違いともとれるような発言もありました。
知事としては、県外に理解を求める静岡の立場を伝えるために改めて何をしていけばいいとお考えでしょうか。

(知事)
もう県の立場、一貫してます。
リニアがサービスを開始すればですね、既存の新幹線のサービスも変わりますので、これは県民にとっていいということがあります。
だからリニアに対して反対はしてないわけですね。しかし一方で、このルートが決まった決定がですね、極めて短期間だったということがわかってきております、従ってそこで、どういうふうなこの資料が出されて、どういう決定がなされたということは、その県民の生命や財産や生産、生業に関わるものでございますから、ここは明らかになってないとですね、ならないということで、明らかにする義務がJR東海さんにあるわけですね。
だからそれを丁寧に住民の理解を得るようにしなさいということを、環境大臣も国交大臣もくぎを刺していらっしゃるので、それにのっとって我々はやってるということですね。

(記者)
確認なんですが、このあいだ始まった生物多様性とか、生態系議論する国土交通省の有識者会議、この場でルートの選定過程ですね、特に3キロ幅に絞られた過程についても議題にするべきだって、こういう意味でしょうか。

(知事)
違います。
本県の専門部会でですね、田代ダムの話が出てきましたね。
従ってこれ田代ダムの話は、専門部会で議論されればいいと。
同じようにですね、今回のルートに関しましては、専門部会で出てきた説明です。
そこで、その南アルプスのこの環境について、土被りが深いとか、地質が脆弱であるとか、突発湧水があるとか、内空がトンネルの形が変更、変形するとか、そういう資料が出されたわけですね。
それは平成25年に出されたってことがわかりましたので、いったいこれはどういうことですか、ということを聞いてるわけですね。
これはの専門部会の議論ができますけれども、これは国交大臣が交通政策審議会を踏まえて出されたものでありますから、私が国交大臣に対してこれを聞いたということでございます。
従って国交大臣からの意見はですね、専門部会あるいはその有識者会議で議論されるのとまた違いますので、有識者会議は、どういう議論をするかってこともまだですね、決まらないままに発足しましたでしょ。
ですから今度なんていう先生でしたか立派な方がですね、座長になられましたので、一切のこの偏見を持たないで議論をやっていくというのをおっしゃっているのでですね、それに期待したいと思いますが、それに対してこれを議論してくれとかあれを議論してくれとか、ということは言いませんが、47項目、これは踏まえていただかなきゃならないとは思っております。
そこにルートのことは出ておりませんので。

(記者)
あくまでルートの選定過程に関する議論は静岡県と国土交通省のやりとりの中で明らかにすべきだっていうことですか。

(知事)
そうですね差し当たっては、そういう形で偶々専門部会出てきた、4月の下旬にJR東海で出された資料の中にですね、平成25年に出された環境、南アルプスの環境についての資料が孕まれてましたので、したがってそれ出してもらったわけですね。そうするとこれはもうどえらい事が書かれてるってことになりまして、それで私は国交大臣に対しまして、この点について、なぜその巨摩山地と南アルプスとですね、差別化できたのかということを聞いてるわけです。
専門部会でそれを聞きたいとおっしゃってるじゃありませんから、そういう意見もあったようでありますけどね。

(記者)
4月28日、26日でしたっけ、に開かれたの水資源を議論する県の有識者会議の専門部会の方で、そのルートの話になったと思うんですが、あれはその継続してルートの選定過程については、この水資源有識者会議、県の有識者会議の専門部会でも議論していくっていうことでいいんですか。

(知事)
おそらく水資源の方での議論はですね、田代ダムに関わることが中心になっていくんじゃないかと思います。
ただ、資料、五つか六つ出されたと思いますけども、そのうちの資料にですね、見逃し難い、見過ごしがたい資料が入ってました。それにうちのくらし環境部、なかんずく、担当者がそれに気づきまして、そしてその資料の詳細を求めてそして、その詳細を見た結果ですね、平成23年にルートが決まったときの中身と、この齟齬が生じているということで、どうなっているんですかということ、我々の方で聞いてるわけですね、これは直接国交省の大臣に聞いてるわけです。
専門部会でもそれがひょっとして取り上げられるかもしれませんけど、専門部会の意見を私がリーダーシップをとってですね、それを誘導するってこと今までもしてませんし、これからもいたしません。有識者会議についても同じです。

(記者)
今の話で、なんか、くらし・環境部が4月ぐらいに、ものすごい発見したみたいな感じになってますけれども、この資料って、何年か前に、県がダンボール10箱分もらったときに入ってたと思うんですけれども、その話はどうなりましたか。

(知事)
その通りです。

(記者)
じゃ、なぜ、そのとき、気がつかなかった…。

(知事)
気がつかなかったんですね。

(記者)
じゃ、なんでですか、それ。

(知事)
わかりません。

(記者)
わからないじゃなくて、それの方が問題じゃないですか。

(知事)
膨大な資料でしたからね。それがそのときに一番の論点だったのかどうか、こともありますね。
ま、ですから、それは、見つけられなかったというのは問題ですが、JR東海さんの方も出したじゃないかと言われたんですが、もう一度、正確にしっかりと見たいということで、送っていただいたという、そういう経緯があります。

(記者)
そこへの反省はないんですか。
2年前に、ここに疑義があると、2年後に気づくのであれば、2020年の段階で、なぜ気が付けなかったのかという反省はないんですか、県としては。

(知事)
そうですね。気づかなかったのは反省すべきだと思います。はい。


  

Posted by しょうぞう力 at 15:29Comments(1)
県の組織体制のあり方について思うコト…。
2022年06月26日
県の組織体制のあり方について思うコト…。
 
その昔「直言の士は殺される」という文句がありました。世の中は、名君ばかりとは限りません。
殿の行いに見かねた、忠臣が「殿、それはなりませぬ」と直言、進言すると、「むむ、無礼な!」「お前如きが、何をほざくか」と感情をむき出しにして、刀に手を掛ける。

こうした、時の権力者に、伝わる情報は得てして、カンナで削られ、ヤスリで磨かれ、手ざわり、耳ざわりのいい、綺麗な情報となるようで、ゴマスリに両脇を抱えられ、追従の湯につかり、極楽の煙にまかれ、ますます実情から遠ざかる。
なんてことは現代でも有りがちです。

自分の過ちを指摘してくれるのは、必ずしも過ちの無い人とは限りません。過ちの無い人からの指摘のみを聞き入れるだけでは、一生掛かっても、自分の過ちを耳にすることは無いのかも知れません。

相手がどんな人であろうと、自分の胸に手を当てて思い当たる節があるのなら、有り難く受け止める方が良策のようです。

近年の県の組織は、トップマネジメントの名のもと、企画部門や財政部門を、知事の手元に集約する改編を繰り返してきました。
そして、平成30年度には、政策推進と予算編成を一体的に進めるという目的で、財政課までもが知事直轄組織に移管されたのです。
その結果、知事の各部局への直接指示が多くなり、確かに意思決定のスピードアップは図られたのかもしれません。

しかし、一方で全体のハンドリングを担う部門が、知事の直轄下におかれ、従来の機能が発揮できなくなっているためか、県庁全体の仕事の仕上がりや各部局のパフォーマンスは、残念ながら、近年低下してしまっているようです。

知事の県政運営については、意匠にこだわるあまり事業費が肥大化した「世界文化遺産センターの整備」や「空港ターミナルビルの増改築」が問題となりましたが、近年では、議会とのコンセンサスが得られないまま進められた「遠州灘海浜公園野球場構想」、そして、事業内容の検討も不十分なまま突き進もうとした、令和元年末の「文化力の拠点整備騒動」など、県政のハンドリングが効いているとは、とてもいえない案件が相次ぎました。

現在の県組織の、こうした状況を踏まえると、知事から独立した企画部門や財政部門を設けるなど、組織改革に取り組むとともに、直言の士ともいえる人材の配置にも努めるべきと考えます。


  

Posted by しょうぞう力 at 08:31Comments(0)
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