野崎 正蔵 コラム

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「ナースをもっと大事にしてあげて」
2021年04月26日
過日、ナースの方の投稿に胸を痛めました。

ナースの皆さんの仕事や気持ちをご理解頂きたく、この投稿をさせて頂きます。

公立陶生病院 感染症内科
武藤義和先生の言葉です。

「ナースをもっと大事にしてあげて」

この1年間ずっと見てきたのですが、医者も確かに新型コロナへの対応で必要です。保健所だって頑張ってます。
でもナースも必要なんです。というかナースがこの病気に対しての中心的存在なのです。自分も含めて現場で対応する医師も大変な思いをしているのですが、実際に患者さんに触れるのはほとんどがナース。未だに掃除なども外部業者に拒否されて、ナースが全部やってる施設もあったり、認知症や寝たきりコロナ患者の排便の世話や体の清拭、果はクレー
ムを付けてくる若い入院患者の高圧的な発言にさらされたり。

こうやって僕みたいにコロナニュースを書いたり、医師が現場の惨状を話してる裏で、新型コロナの患者さんを一生懸命見てくれているナースがいるから現場は回っているのです。医師には医師の、ナースにはナースの役割があるのですが、“感染リスク”という1点に絞ればダントツでナースが一番リスクが高いです。
 
世界では15万人以上の医療者が新型コロナに罹患しており、うち3分の1
がナースと言われます。死亡した医療者は3000人以上にのぼるというこ
とで、日本でも職員への院内感染は多々報告されています。
 
がんや糖尿病や交通事故はうつりません。でも相手は感染症です。老若男女や職業はウイルスには関係ありません。
自分のやっている仕事で死ぬかもしれない、て考えたことあります?
僕の知っているナースも、わざわざ新型コロナ担当になるから病院の近くに家く借りて一人暮らししたり、このためだけに家族と離れて住んでいたり、子供を保育園にあずけることができなかったり、新型コロナの病棟を担当しているのに地域のワクチン業務へまで駆り出されたりしています。その上、コロナ病院と銘打って新しくできた病院に派遣されて遠方から来る人はたくさん手当がもらえるのに、市中で最初からずっとコロナ対応してる常勤の人は雀の涙の手当しかもらえていない。こんな理不尽はおそらく日本中どこでもあると思います。
 
常にリスクを背負って頑張っている人たちが、文句を言わないからってないがしろにされ過ぎだなって感じてます。自分はコロナになっても軽く済むしっていう若者も、自分はコロナになって死んでもいいから若者にワクチンを譲るっていう高齢者も、結局感染したら医療現場のナースのお世話になって、そのナースたち医師たちに感染させたら回り回って他の病気を対応できる医療者がいなくなる。みんな独善的。想像力を持ってほしいです。病気は新型コロナだけじゃないんです。コロナはただの風邪っていう人も、思うのは勝手ですが対策してください。どんな感染症だって自分たちが感染しない、そして周りに感染させない。これをするだけ。
第4波は変異のせいでも政府のせいでも行政のせいでも有りません。一人ひとりの行動が大きな波を作るんです。
ちゃんと対策している人はそのまま継続して、してない人はちゃんと対策して。これだけなんです。
 
そしてこのコロナの社会が始まったときから、ずっと今まで頑張ってきているナースをもっと大事にしてあげてください。
現場で働いているナースがどれだけ献身的かを見たら、感染してもいいや。なんてどんな理由でも絶対に言えないと思います。特定の誰かだけではなく、全部の人に対して伝えたいです。

「ナースをもっと大事にしてあげて」



Posted by しょうぞう力 at 14:00│Comments(0)
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